川口市の万葉植物苑 & 斜面林

昨日のドライブがてらの、マイフィールドでの花と昆虫の観察・撮影の続きです。
 
そうか公園のコブシの実を撮ってから、車で、東京外環の真下の1本道を走り、20分程で、川口市の万葉植物苑(小さな植物苑)と隣接する斜面林(川口市のふるさとの森の一画)に到着。花も途切れているこの時季、草刈りをされていたおばさん以外、だれも見かけず。
 
ヒオウギの花
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万葉集の立て札の和歌には、ヒオウギの古語の「ぬばたま」と記されていました。”ぬばたまの”は、黒や夜や闇にかかる枕詞で、ここでは、黒髪にかけていますね。このヒオウギには黒光りする実がなります。
作者未詳と記されていましたが、調べると、仁徳天皇の皇后、磐之媛命で、相聞歌=恋歌でした。
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綿の花が咲いていました。
たぶん、和名:赤葉綿、別名:綿花子(わたがし)ドワーフ・コットンの園芸品種でしょう。これは、ミニではなく、草丈が1mほどでした。原産地:パキスタン、インダス河流域ほか
葉は赤というより、銅葉でした。アオイ科の植物で、花の色は、クリーム色からピンク色、紅色へ、翌日、萎れたときはピンク色と変色する一日花
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オミナエシの花が、咲き始めていました。
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メハジキも、これは咲き始めなのかな?(垣を越えられなくて、未確認)、ぱらぱらと咲いていました。小さな花です。
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斜面林の上り口では、ヤブミョウガの実が色づいていました。熟すと濃い青紫色になります。同じ花序で、まだ、白い花も咲いていました。
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蝉時雨も止みつつあり、秋の気配。
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キツネノカミソリの花は、咲き終わっていました。わずかに残った数輪の中から・・・
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とんぼは、コノシメトンボを見かけて、撮りました。ほかには、シオカラトンボとウチワヤンマが飛んでいました。
コノシメトンボは、赤とんぼ(=アカネ属の21種類)のひとつです。
ノシメトンボより少し小さいのと胸の模様(黒条)で同定。
これは、コノシメトンボで、♂にはない(顔の黄色い部分に黒っぽい)眉斑があるので、♀です。♂はこれから頭から腹部まで真っ赤に染まります。♀は赤くなりません。
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蝶は2種類、撮ることができました。
これは、ムラサキシジミ。裏翅は枯れ葉や木の幹に擬態しているようですが、飛んでいるときは、表翅が、輝く青紫色できれいです。
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最後は、暗いところを好む蝶で、シャッター・スピードが10分の1秒まで落ちてしまいましたが、サトキマダラヒカゲです。
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広い林の中で、ひとり静かな遊びは、これだけ撮って、45分でした。