花と緑の振興センター

一昨日、斜面林の散策の後、ちょっとだけ立ち寄った埼玉県花と緑の振興センターでの出合いを追記します。
 
振興センターは、あらたに15台分ほどの駐車場ができていましたが、花の少ない季節でもあり、停まっていたのは2台。ふた組の来訪者がいただけ。コロナとは無縁の緑の中を散策してきました。
 
カンナの花が、いまを盛りに咲いていました。いろいろな色・形の花が作出されていますが、ここでは、夏にふさわしいこの朱い花だけ。
中秋のころまで咲いているような・・・
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クリ自家不結実性のため、品種の混植が必要なので、3品種(ぽろたん利平トゲなし)が植えられています。
これは「ぽろたん」で、30年ほど前に農研機構の前身の農林水産省果樹試験場で作出された品種。
農研機構のサイトには「果実が大きく食味に優れるとともに渋皮が簡単にむける画期的なニホングリ品種」と記されています。
現在、人気の栗のようです。渋皮がぽろっと剥けるので、”ぽろたん”の命名かな~(笑)
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このぽろたんのいがの上に、ハナムグリ属の一種がいました。なにも、こんなところに止まらなくてもと、(逆光でもあったので)捕まえて地面に下ろしたら、ひっくり返って起きられない・・・起こしてやって、さて、1枚撮らせてもらおうとした瞬間、飛んで行ってしまいました~
緑色型のシロテンハナムグリと同定。
ハナムグリ(花潜)花の花粉や蜜に集まりますが、このシロテンハナムグリやよく似たシラホシハナムグリは、樹液に集まるようです。
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コノテガシワ(児の手柏)の実がいっぱい成っていました。
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このあと、東園から西園へ移動。
西園を高みから1枚。ほとんどすべての花木に名札が付いています。👍
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ムベも実っていました。10月頃に完熟しても、アケビのように実が裂けることはなく、食べ難い実です。
アケビと違って常緑樹。
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これは、サルトリイバラ(猿捕茨)の実。
この葉は、ルリタテハ(蝶)の幼虫の、ホトトギス、ユリと並ぶ食草のひとつです。幼虫がいないか見渡しましたが、いないようでした。
猿捕茨の名のとおり、茎には、バラの棘よりも小さい棘がたくさん付いています。
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低いところで、サルスベリの花が咲いていましたので、接写。
サルスベリは数性が6の植物です。萼6枚花弁6枚、中央には雌しべとたくさんの雄しべ。その周りにはより長い6本の雄しべ。そして、果実も内部が6つに分かれています。
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俳句:
 
散れば咲き 散れば咲きして 百日紅(さるすべり) 加賀千代女