ナギの挿し木(まとめ)

ナギについては、3回ほど掲載しましたが、挿し木のまとめです。
この木は雌雄異株です。1本しか育てていませんので種はできず。さて、どうやって、小苗を作るか思案していました。枝張りのよい木で、観葉植物や盆栽木にもなるので、挿し木を試みた次第。
ネットでずいぶん調べましたが、ナギは、種を蒔いて増やすという記事ばかりで、挿し木をした例が見つかりませんでした。
(茎の表皮を剥いで根を出させる)取り木、また、接ぎ木もできないそうで、昨年の6月に挿し木に挑戦してみました。結果は上々!
そして、この夏には、先端から新芽が出ました。
 
うまく行ったので、記録のため、また、この類の記事はネット検索で、当方のように探される方もいますので、上首尾の例として、まとめました。
 
なお、ナギは、葉に幅があるのですが、葉脈は、縦方向に走り、植物学上は針葉樹です。
 
引っ張っても、ちぎれないので、縁結びやお金を引き留めるなどで、葉をお守りにしたりで、縁起のよい木とされています。また、凪に通じるので、船乗りにも信仰されているとのこと。ご神木にもなっています。
 
わが家のは、和歌山・熊野速玉(はやたま)大社で巫女さんから10cm足らずの苗を拝領して、鉢植えで育てて、15年ほど経ち、見上げる高さの中木?になり、観葉植物とは言えなくなりました。
 
熊野速玉大社のご神木「梛の大樹」。樹齢1000年で、国指定天然記念物。
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以下は、記録のためのメモ書き・・・
 
挿し木をしたのは、昨年6月下旬。春に芽吹いて新しい葉が成長した若葉の先端の6枚のところで、鋭利な刃物でやや斜め切り。
下の2枚は切り落とし、4枚の葉も、水分発散を少なくするため、横半分に切りました。
しばらく、水につけた後、枝の根もとに、発根促進剤「ルートン」を少し付けて、挿し木用の肥料分のない用土に斜めに寝かせて挿し木。
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1週間ほど経過したところで、植物活力素「メネデール」を100倍ほどに薄めて、散布。その後もときどき、散布。
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活着率80%以上で、秋、冬を越したところで、今年3月に発根状態を確認。
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初夏あたりから、枝先に新芽。
これが、挿し木をしてから1年余の8月現在。ほかにも10本ほど。まずは、1、2本、盆栽に仕立てるつもりです。
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