終戦の日(千鳥ヶ淵戦没者墓苑 & マッカーサー元帥の座右の銘) 

今日は、76回目の「終戦の日」。全国戦没者追悼式が行なわれた日本武道館や、その北の靖国神社は、折にふれ、テレビで放映されますが、あまり報道されない千鳥ヶ淵戦没者墓苑は、近隣諸国の戦場で戦没された多くの方々のご遺骨が日本に持ち帰られましたが、その中でお名前や引き受け人がわからない戦没者のご遺骨が納骨された「無名戦没者の墓」で、かつ、全戦没者のための聖苑です。現在、37万柱余のご遺骨が安置されています。
昨年、千鳥ヶ淵戦没者墓苑の記事を掲載しましたので、リンクを張ります。
 
いまは、まさに、全世界が戦場で、目に見えない新型コロナ(COVID-19)を敵とする第三次世界大戦の様相を呈しています。
そう遠くない日に、もうひとつの終戦の日を迎えたいものですね。
 
今日の名言は、連合国軍最高司令官、ダグラス・マッカーサー元帥が、友人から贈られた、当時、無名の作詩家、サミュエル・ウルマンの詩で、元帥は、これを座右の銘としていて、日比谷の占領軍総司令部にも掲げていたということです。
このことを知るだけでも、大戦中の日本の上層部とは、雲泥の差がありましたね。
 
今日の名言:
 
「青春」 サミュエル・ウルマン(アメリカの実業家・詩人・人道主義者) 岡田義夫訳
 
青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞(たくま)しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(きょうだ、意味:おくびょう)を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失う時に初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や、狐疑(こぎ、意味:疑いためらう)や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も(あたかも)長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く「驚異への愛慕心」空にきらめく星晨(せいしん、意味:日・月・星)、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽迎(きんぎょう、意味:うやまい慎む)、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる

希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。

 
この詩の原文は、成人式発祥の地である埼玉・蕨(わらび)蕨城址公園に立つ発祥碑(女子像)の隣に「青春」碑が建っていて、原文と名訳を対比して、読んだことがあります。
 
冒頭の一節の原文: Youth is not a time of life - it is a state of mind;
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