当地は、朝から久々の快晴。ほぼ1週間分の洗濯をしました~
朝日を浴びたフウラン(富貴蘭)。今年は、7月に、15鉢の中、半分ほど花が咲きました。
昨夕、雨が上がったところで、表に出ると、夏バラが咲き終わったところで剪定したバラの枝にウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)がとまっているのを見つけました。
これからの季節、田んぼや公園の芝生の上などで群れをなして飛ぶとんぼです。
いま、開催されている全国高等学校野球選手権大会でも、決勝戦の頃、たまに映し出されるあのとんぼです。
群れて飛ぶとんぼには、ほかには、アキアカネがいて、アナウンサーが間違えることもありますが、アキアカネは、あんなに群れることはありませんし、アキアカネが、避暑地の山から平地に戻ってくるのは、地域にもよりますが、8月下旬から9月にかけてで、群れて飛ぶのは9月になってからでしょう。
ウスバキトンボは、あまり、単独行動はしないのですが、このところの風雨のせいで、はぐれ蜻蛉だったのかも。
それに、ほとんど、止まった姿を見かけないというか、見つけ難いとんぼですが、久々の夕日の中で翅を休めていたのをたまたま見つけて、急いでカメラを持ち出して、撮った次第。👍
旧盆のころから見かけるとんぼだから、精霊(しょうろう)蜻蛉という別名もあります。ふるさとでは、精霊蜻蛉と呼んでいました。
このとんぼは、熱帯から亜熱帯に分布。
精霊蜻蛉とはよく言ったもので、春、西方浄土といっても、日本へは、東南アジアや中国南部から海を渡って、九州南部に渡来して、(1匹の♀が1日で数百個も卵を産み、1、2か月で羽化して)数を増やしつつ、数世代繰り返して、本州や北海道まで広がり、寒くなると、南へ帰ることはせずに死に絶えるということです。(なお、渡りについては、諸説あり)
翅は透き通るような薄さで、翅の付け根は、ほかのとんぼと異なり、筋肉質ではなくて、どうして、海を渡ることができるのかな?と思っていましたが、調べると、比較的大きな翅で、羽ばたかずに、風に乗って、グライダーのように飛ぶのだそうです。長距離を飛ぶので、翅を薄くして体が軽くなるように進化したのでしょう。
俳句:
大空に とどまってをる 蜻蛉かな 高浜虚子
とどまれば あたりにふゆる 蜻蛉かな 中村汀女
首傾ぐ 精霊蜻蛉や 肩の上 功雪(しらこばと) 畑にて詠む