ナツアカネ

秋が深まるにつれ、ナツアカネ(夏茜)の♂は、頭部から腹部全体が、真っ赤になります。
先が尖ったものが好きで、ネギの葉の先端にとまっているところです。縄張りを確保して、餌食が来るのを待つのでしょう。飛び立っても、すぐにもとに戻って同じ姿勢をとるので、撮影は、楽ちんです。(笑)
晩秋には、胸部も頭部も、もっと紅くなります。
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避暑に行っていたアキアカネ(秋茜)は、そろそろ、山から下りて来るころですが、まだ、見かけません。
アキアカネも赤とんぼの一種ですが、ナツアカネほど、全体が真っ赤にはなりません。
 
当地は、武蔵野の一画で、見晴らしのよいところへ上がると、東に筑波、西に富士・丹沢山地・秩父連山、北に日光・那須連山を望めます。
筑波山へ夏に登ったときは、山頂で、群れ飛んでいました。
奥日光(明智平)でも、頭の上に手を上げるととまるほどでした。
こちらからは、どこへ行くのかわかりませんが、いずこであっても、ナツアカネの避暑地は遠く、その飛翔能力には驚かされます。
 
俳句:
 
赤蜻蛉 筑波に 雲もなかりけり 正岡子規