野の花 その1

4月8日は花祭り(灌仏会:釈迦の誕生を祝う日)ですが、お寺ではなくて、野の花を観に出かけました。
マイフィールドのひとつ、埼玉・川口市の「ふるさとの森(雑木林、斜面林)」を訪ねました。
いつもは、人気のないところで、自粛要請も出ていることだし、だれもいないだろうと思って行ったところ、いろいろな野の花が咲いている時節、地域保全のボランティアの方たちも含めて、20数人ほどに出合いました。
近寄らないで、教えてもらったり教えたりしながら、1時間半ほど散策してきました。
 
例年ならば、20日ごろに、一輪草祭りが開催されるのですが、今年は中止とのこと。
群生地ですが、まだほとんど蕾でした。
あと数日で開花しそうな、半開のイチリンソウです。
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群生はしていませんが、ニリンソウ(二輪草)は、このとおり、咲いていました。
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点在しているイカリソウは、ちょうど見ごろでした。白花や黄花も咲いていました。花姿が船の碇(錨)を思わせるので、この名がついています。
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マムシグサと同属のウラシマソウ(浦島草)は、花茎が立ち上がり、開花していました。花序の先端の長く伸長した付属体を浦島太郎の釣り竿の釣り糸に見立てての命名といわれています。
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斜面林の下の方では、いくつも湧水があり、そのひとつに鹿威し(ししおどし)を拵えて置かれています。まだウグイスは鳴いていませんでしたが、聞こえるのはシジュウカラの声だけの静寂の中で、竹の打つ音だけが響いていました。
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今日の名言:
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天上天下唯我独尊(てんじょうてんが(げ)ゆいがどくそん) 釈迦
 
これは、自己の尊厳性の宣言と言われています。カースト制度の中にありながら、身分制度を打ち破って、どんな人も尊い目的を果たすために生まれてきた、そしてすべての人は平等であるという意味が込められているとのことです。