午後の暑い中、久しぶりに、マイフィールドのひとつ、埼玉・川口市の「ふるさとの森」の斜面林を訪ねました。
キツネノカミソリの花が咲きだす頃かなと思って行ったのですが、やはり、まだ早く、でも、数株、陽当たりのよいところで咲いていました。ヒガンバナと同属で、葉が細長くて、それをカミソリに見立てての命名です。花は葉を見ず、葉は花を見ずで、葉はまだ出ていません。
蝉しぐれと、伏流水を利用した鹿威し(ししおどし)の音がするだけ・・・ この暑いのに出かけてくる人はそうそう居ず、ひとり、やぶ蚊に刺されながらも散策しました。
ヤブミョウガの花序は、色づく順に、白い実から青い実、黒い実までが混在していました。
葉の上に花が咲くハナイカダ(雌雄異株)の雌株では、ほとんどの実は黒く熟していましたが、ひとつだけ、これから色づき始めた実がありました。
ナツアカネなどのトンボも飛んでいましたが、見慣れない(表翅が)紫色の蝶を見つけました。葉の上にとまったところで写しましたが、翅は広げてくれませんでした。名前は、帰宅してから、フィールドガイドで確認しました。尾状突起もあり、ムラサキツバメと同定しましたが・・・ 残念ながら、薄暗いところで、シャッタースピードが遅くなり、手ぶれしていました。
しばしば見かけるサトキマダラヒカゲは、10頭ほど、薄暗い木陰を群れて飛んでいました。
小さな池のほとりでは、ススキを大きくしたようなパンパスグラスの花穂が風に揺れていました。
俳句:
蝉しぐれ 七年越しの 謳歌かな 功雪(しらこばと)
今日の名言:
世の中に実に美しいものが沢山あることを思うと、自分は死ねなかった。だから君も、死ぬには美しすぎるものが人生には多々ある、ということを発見するようにしなさい。 ヘルマン・ヘッセ(ドイツの小説家、詩人、ノーベル文学賞受賞者、代表作:車輪の下)