ホテイアオイの花

産卵を終えたメダカが泳いでいる鉢で、(ひげ根を産卵床にしていた)ホテイアオイに花が咲きました。
 
ふるさと(筑紫(佐賀)平野)では、水田用の溜め池や水路をクリークと呼びますが、そこに群生した水草のホテイアオイが咲くと、一面に明るい青紫色が映えて、きれいだったのを覚えています。
 
園芸名でウォーターヒヤシンスと呼びますが、父がその花の名が気に入って、鯉の池にと取り寄せたところ、ホテイアオイが届いて、「な~んだ~ これなら、鮒釣りに行くところにいっぱいある」で、大笑いしたことがあります。存命中、ホテイアオイは、まさに語り草でした。(笑)
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葉の間から花序が立ち上がり、10個ほどの花が一度に咲きました。朝、咲き揃ったばかりのタイミングで撮ることができました。
この花茎は、一両日で花がしぼむと、象の鼻のように曲がって、先の方から水に沈み、果実は水中で成長します。
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なお、浮かぶ水草ですが、浮袋になっている丸い葉柄を布袋さんのお腹に見立てて、この名が付いています。
 
俳句:
 
布袋草 美ししばし 舟とめよ 富安風生
 
今日の名言:
 
いいじゃないか、5年道草をくったら、5年遅く生まれて来たと思うのだ。 吉川英治(作家)