五月立ちける

先に咲いた春蘭はまだ花の名残をとどめていますが、チューリップは散りました。
今日は雨ですが、小庭は新緑が美しい季節です。
 
モミジ「五月紅

 
上田敏海潮音」では、有名な「山のあなた」の次に掲載されている詩、「」です。上田敏は”春”と訳していますが、原文は、”Mai(五月、ドイツ語)です。
 
 パウル・バルシュ
 
森は今、花さきみだれ
(えん)なりや、五月(さつき)たちける。
神よ、擁護(おうご)をたれたまへ、
あまりに幸(さち)のおほければ。
 
やがてぞ花は散り志(し)ぼみ、
艶なる時も過ぎにける。
神よ擁護をたれたまへ、
あまりにつらき災(とが)な來(こ)そ。
 
このところ、MonicaChatGPTがどのようなものなかと思い、試行しています。
コンピュータとは、学生時代から60年も生業と趣味で付き合ってきましたが、とうとう、ここまで進化したのかと思います。
ドイツ語の原文を入力したところ、次のような内容が表示されました。いやはや・・・👍️
 

🌳 春の訪れ 五月の森は花盛り、優しい五月が戻ってきた。神様はあなたがあまりに多くの幸せに溺れないように守ってくれるでしょう。しかし、花が枯れ、楽しい時が過ぎ去ったとき、神様はあなたがあまりに深い悲しみに沈まないように守ってくれるでしょう。

🙏 神の祝福 この詩は、喜びと悲しみの両方を受け入れることの大切さを教えてくれます。人生には良いことも悪いこともありますが、神様は常に私たちを見守っていて、私たちが極端な感情に飲み込まれないように守ってくれるでしょう。

🌸 花の移ろいやすさ 詩の中の「花」は、人生の移り変わりの象徴です。花は美しく咲いても、やがて枯れてしまいます。人生もまた、喜びも悲しみも永遠には続かず、移り変わっていくものです。

monica.im

 

愛読書の「海潮音上田敏の初刊本の復刻版