とんぼのめがね

とんぼ(蜻蛉)は、種類によっても、見かける時季は異なりますが、夏から秋が多く、俳句では、秋の季語になっていますね。
中には、アキアカネ(秋茜)のように、平地で羽化して、夏は、山で暮らして、平地が涼しくなったころに戻ってくる別荘暮らしもいます。~ ~ (^^ゞ
今日は、以前、ボランティア先で、みなさんと、夏になると歌っていて、歌詞に添えて、この絵のプリントをお見せしていたのを思い出しての、from my photo library です。
 
作詞:額賀誠志、作曲:平井康三郎
とんぼのめがねはみずいろめがね 青いおそらをとんだから とんだから
とんぼのめがねはピカピカめがね おてんとうさまを見てたから 見てたから
とんぼのめがねは赤いろめがね  ゆうやけぐもをとんだから とんだから
 
上から、
ナツアカネ♀ ナツアカネ♂
コシアキトンボ♀ コシアキトンボ♂
 
めがね(複眼)だけでなく、かお(前額)の色や斑も種類や雌雄や未熟/成熟によって異なります。
写真は、いずれも、ほぼ成熟した、とんぼです。
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夕月も 蜻蛉(とんぼ)も 天にとどまれり 岡田日郎
首傾ぐ 精霊蜻蛉(しょうろう or しょうりょうとんぼ)や 肩の上 功雪(しらこばと) 精霊蜻蛉=(一般に)ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)のことをいう
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今日の名言:
 
人間の一生は誠にわずかの事なり。好いた事をして暮らすべきなり。夢の間の世の中に、好かぬ事ばかりして、苦しみて暮らすは愚かな事なり 山本常朝(「葉隠」の口伝の主)
 
余話:
しらこばとのふるさと(佐賀)には、「武士道」についての心得を示した「葉隠」という精神が残されています。
”武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり”の文言だけが、つとに有名ですが、実は、その口伝の主、山本常朝は、そう述べた一方で、上記のような名言を残しています。
”このことは、わるく解釈されると、害になるので、若者には、語らなかった(生き方の)奥義である”といった意味の文言が続いています。
武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり”は、武士たるもの、生きるか死ぬかのぎりぎりのところでは、死を選ぶものと考える、ということであって、その後には、常住死身(常に死に身で生きる)というような文言があり、大半は、生き方を示している奥深い(せい)の哲学です。