植物園の花

一昨日は、藤の鑑賞と神社参拝の後、隣接の「越谷アリタキ植物園」を訪ねました。植物学者の有瀧氏所有の植物園を市に遺贈された所です。日本・中国・北米原産の大樹で覆われていて、その陰で、野草が茂っています。
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晩春と初夏の端境(はざかい)で、花の数はわずかでした。
この季節、いろいろなところでよく見かけるシャガの花です。
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ふるさとでの少年時代のことを思い出して詠んだ拙句です。
 
木登りの やんちゃに向かひて 著莪(しゃが)明り 功雪(しらこばと)
 
エビネの花が咲いていました。わが家にも、多くは西日本に自生している黄色い花が咲くキエビネがありますが、ふるさと九州でいただいたもので、気候が異なるからか、2、3年に一度しか咲きません。この色は、関東ではよく見かけますが、園芸品種も多くあり、なかなか、品種を見分けることができません。
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これは、スミレの中でも、小さな花のツボスミレ(坪菫)(= ニョイ(如意)スミレ)です。花の大きさは、小指の爪ほどでした。
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これは、タツナミソウ(立浪草)の白花です。
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白波(白浪)とはいいますが、水色のこちらが、立浪のイメージですね。これは、わが家の狭い庭のあちこちに広がって、今、咲いています。
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この花には、久しぶりに出会いました。オドリコソウ(踊子草)です。一度だけ、都立9庭園のひとつ、旧岩崎邸庭園の入り口の坂で見つけたときの懐かしい思い出があります。
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ヨーロッパ原産の帰化植物で、野や畑に繁茂しているヒメオドリコソウ(姫踊子草)の花は、日本で自生しているオドリコソウの花に似ているので、名付けられたのでしょう。両者、原産地は遠く離れていても、同属ではあります。
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今日の名言:
 
晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ。 吉川 英治(小説家、代表作「宮本武蔵」)