植物学上はフウラン、園芸名では、江戸の頃から富貴蘭の名前で愛で育てられていたという植物です。
10数鉢育てていますが、ほとんどは、父の遺愛の肥前フウランの真っ白な花ですが、数年来の夢叶って、黄色の花の「黄鳳」が咲きました。フウランの花の時期は、6月~8月の上旬です。
大名も愛でていたというのは、とくに夕方は強い芳香を放ち、距(きょ)といふ長い管が後方に伸びて、花姿もよいからでしょう。
なんでも、参勤交代の駕籠の中にも入れていたのだとか。
自然の中では、樹木の枝に這うようにして着生しています。
新しい根の先は、品種にもよりますが、爪紅のような色がつきます。その色も鑑賞の対象かな?
話は変わって、今年もツマグロヒョウモン(蝶)の幼虫がスミレの葉の中や周りで、動き回っているのを見つけたので、飼育箱(虫かご)に10頭ほど保護しました。
庭には、カナヘビ(トカゲの一種)やカマキリなどがいて、小鳥も飛んで来るので、毎年、救出?して、幼虫が脱皮を繰り返して終齢になり、蛹化して、羽化するまで保護観察です。幼虫の食草のスミレの葉は、いっぱいあるので、大丈夫!
気味がわるい色と姿ですが、棘は、威嚇のための見せかけで、指先でそ~と捕まえるか、スミレの葉に誘って、葉ごと箱に入れます。
俳句:
風蘭に 隠れし風の 見えにけり 後藤比奈夫
風蘭の 香りこもりて 雨催ひ 功雪(しらこばと)