桃の節句

当地では、まだ桃の花はまだ開花していませんが、かつては、桃(実)の産地として有名で、江戸・東京から桃の花見に訪れる人が多かったそうです。
二代目安藤広重は、富士山を背景とした越ヶ谷の桃を錦絵に描いています。
また、「徳川実紀」の編纂者成島司直は、江戸近郊の花の3名所に、杉田の梅(横浜市)、小金井の桜(小金井市)、越ヶ谷の桃(越谷市)をあげています。
当地の桃林は、1960年(昭和35年)ごろまで残っていたようです。かつて春にはピンクの花で埋まっていたことを思うと、まさに「桃源郷」という言葉が浮かんできます。
 
当地の開花時期は今月中旬です。いまは、実桃の花ではなく、切り花の花桃です。

わが家は、4兄弟、ひとり息子、男の孫ふたりと、男系家族ですが、桃の節句なので、夕飯は、ちらし寿司を拵えました。
といっても、先日、イオンにある成城石井で求めていた「ちらし寿司の素」をご飯に混ぜ混ぜしただけです。😁

錦糸卵もどきを作ってトッピング。刺し身は、緑は菜の花アスパラガス

 

俳句:
 
草の戸も 住み替はる代ぞ 雛の家 松尾芭蕉
父やさしく 母きびしくて 雛祭 右城暮石