東京国立博物館「三国志」

昨日は、東京国立博物館(上野恩賜公園)で開催されている特別展「三国志」を観に行ってきました。
東京国立博物館前の大噴水の池の周りは、サンパチェンスの花で縁どられていました。
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なお、この展覧会は、日中文化交流協定締結40周年として開催されています。入館して、本館の左手奥の平成館へ
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三国志の時代は、詳しくはありませんでしたが、ずいぶん勉強になりました。
会場内は、フラッシュ禁止で撮影ができました。説明文や展示品をたくさん撮影してきました。
ご存じの方も多いかと思いますが、三国時代は、後漢の2~3世紀時代が、戦はあったものの、同時に成立し、3人の皇帝が立った時代ですね。
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それぞれいずれも、現在の日本全土がすっぽり収まって、余りある広さです。
239年、”魏、卑弥呼を親魏倭王とする”という説明書きがありました。
展示品リストでは、出土品、おもに墳墓に遺体とともに埋葬されていた宝飾品はじめ、土偶など162点もありました。いくつか、掲載いたします。
 
前漢の皇帝の子、劉勝(三国時代の劉備のルーツ??)の墓の埋蔵品の
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同じく、劉勝の墓出土。小さな豹の置物。敷物の四隅を押さえたもの?
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後漢2世紀の騎象俑 当時、象は南方から献上されたものらしい。乗っているのは、仙人。
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後漢1~2世紀の獣文鏡。(裏側が鏡) 日本へも、類似のものが、贈られたか、日本で模造されて??いますね。
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奏琴俑 戦の中でも、人々は楽しく暮らしていたのでしょう。後漢2~3世紀。
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後に、西晋によって、最後に、呉の国が滅び、100年ぶりに、再び統一されたということです。
西晋時代3世紀の蝉文冠飾。書聖と称される王義之の故居の近くの墓で出土。
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以上、日本では、弥生時代のお話です。
 
最後に、劉備に仕え、敵国の曹操からも称賛され、のちに、神格化された関羽の像です。これは、ずっとあとの、明の時代15~16世紀の作だそうです。
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今日の名言:
 
春望」 杜甫(8世紀、盛唐時代の詩聖)
國破れて 山河在り
城春にして 草木深し
時に感じて 花にも涙を濺(そそ)
別れを恨んで 鳥にも心を驚かす
峰火 三月に連なり
家書 萬金に抵(あた)
白頭掻いて 更に短かし
(す)べて簪(しん)に 勝(た)えざらんと欲す
 
城: 都、長安
家書:家人よりの便り
抵: 相当する
渾: まったく
簪: 冠を固定させるかんざし
勝えざらんと欲す: 挿せなくなりそうだ