一昨日は、東京国立博物館から国立西洋美術館へ向かって、予約時間よりも少し早く、入館。「憧憬の地 ブルターニュ」展を鑑賞してきました。
国立西洋美術館本館は、国の重要文化財。7年前には、世界遺産となっています。
ちょうどコロナ禍の間に、前庭をはじめ、創建時(1959年)の建築家、ル・コルビュジエの構想に一部復元されたようです。前庭以外は、顕著な箇所は気付かず・・・
30分刻みの予約で、人数制限なので、終始、ゆっくり、作品の前で鑑賞できました。
このフロアで音声ガイドを借用。ナビゲーターは女優の杏さんでした。耳障りのよいガイドでした。
ブルターニュは、フランスの北西部に位置する半島で、崖やリアス式海岸や岬が多く海岸線が長くて美しく、19世紀までは、フランス語ではなくて、ケルト系民族の言語が使われていたそうで、案内にも記されているように、西欧の人々にとっても異郷の地で、なかでも、画家らにとっては、憧憬の地だったようです。明治中期~大正時代にかけて、日本人も黒田清輝(法律を学びにフランスへ留学していたのに、画家に転向)はじめ、多くの画家が旅もしくは長期滞在をしたそうです。
展示作品は、160点ほどもありました。その中で、写真撮影可のマークの作品が10数点ありましたが、以下は、その中の8点です。明度は補正せずに掲載します。
自然光を照明に取り込んだ建造物とうたわれていますが、暗くて、絵画も、また写真も同様ですが、真の色とは果たして??とあらためて思ったことでした。
クロード・モネ「嵐のベリール」
クロード・モネ「ポール=ドモワの洞窟」
ポール・ゴーガン「ブルターニュの農婦たち」
ポール・セルジェ「ブルターニュのアンヌ女公への礼賛」
ポール・ゴーガン「海辺に立つブルターニュの少女たち」
モーリス・ドニ「若い母」
黒田清輝「ブレハの少女」
小杉未醒「楽人と踊子」(屏風絵)
前庭のオーギュスト・ロダンの「地獄の門」の左右には、彼の着想により、人類の祖で、人間の業苦の根源の原罪を犯したアダムとエヴァが配置されています。
「アダム」
「エヴァ」(イヴともいう)