フウラン(風蘭)の開花

2週間ほど前、蕾の状態を掲載しましたが、フウラン(風蘭)の花が、咲き揃いました。
樹木や岩場の着生植物で、自然のものは、フウランと称されますが、江戸時代からの古典園芸植物で、大名に愛好家が多かったとのこと。古典園芸植物としては、富貴蘭と称されてきました。
 
これは、亡父遺愛の風蘭で、九州・肥前産だろうと思います。知人にいただいた、たぶん、山採りのもので、品種名はありません。
毎年、数枚の葉しか増えないくらい成長の遅い植物です。15年経ち、いまは、ふた鉢に分けて、育てています。太い根が、鉢の外に伸びます。(空)気根の役目もしているようです。
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フウランは、後ろに長く伸びる距(きょ)があります。距は、スミレにもありますが、中に蜜腺があります。フウランは、夕方になると、甘~いバニラのような香りを漂わせます。~ ~ (^^ゞ たくさんの花が、揃って、ほぼ同じ方向を向いて咲きます。虫をうまく誘う仕掛けなのでしょう。
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これは、数年前に通販で求めた中のひとつ、「黄鳳(こうほう)」という品種の富貴蘭です。なかなか、成長しなくて、初花です。うまく花の色が撮れていませんが、その名のとおり、黄色味を帯びています。
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俳句:
 
風蘭に 隠れし風の 見えにけり 後藤比奈夫
 
風蘭に 神の息吹(いぶき)の かかりけり 功雪(しらこばと)
 
今日の名言:
 
我々が今日のことに気をつかえば、明日のことは神が気をつかってくれる。 マハトマ・ガンディー(インドの政治指導者「インド独立の父」、弁護士、宗教家)