昨宵のハンターズムーン(満月)も撮影しました。
マイカメラは月の色の選択も自由に設定できるので、十三夜よりも少し淡い色付けにしました。
いつ観ても片面しか見えず、うさぎさんの模様も同じなので、小さく表示・掲載します。
月がなぜ片面しか見せてくれないのか、見えないのか?
一般的な説明では、月の自転周期と公転周期が同じだからと記されています。(中学生の試験では、これで正解です)
周期がまったく同じになるわけについては、あまり触れられていません。
1959年に、旧ソビエト連邦の無人月探査機ルナ3号が月の裏側の写真を撮ってわかったのですが、表側のような海(濃い色の玄武岩で覆われた月の平原)がほとんどなかったのです。
われわれが観ている月の表側の黒い部分は、月の内部のマグマが冷えて固まった黒くて重い岩石です。
これは、ルナ3号から35年後の1994年に
アメリカ合衆国の探査機クレメンタインが撮影
した月の裏側。ウィキペディアから転載させて
いただきました。
つまり、裏側には軽い岩石、表側には重い岩石があることで、月の重心は地球側に偏っているのです。
月は、地球ができたときとほぼ同じころにできています。
初期のころは、くるくる回転していたとしても、月の海ができるにつれ、次第に、重心のある側が地球と月の間の引力で固定されてしまったというわけです。
重心が底の方にある起き上がりこぼし(小法師)が、必ず、地球の中心方向に向いて立ち上がるのと同じことですね。
俳句:
名月を 取ってくれろと 泣く子かな 小林一茶
逝きし人 生き抜く人に 星月夜 石橋玲子
星月夜 生きて今年も 永らふて 功雪(しらこばと)