昨日は、霊園の植樹した桜の木でも、S公園でも、ニイニイゼミがよく鳴いていました。ときおり、ミンミンゼミの声も聞こえました。
蝉の抜け殻を探しましたが、やはり、ニイニイゼミがほとんどでした。
いまなお、幼心(おさなごころ)消えやらず?、今朝、すべてを並べて、撮りました。ニイニイゼミの空蝉の行軍です。(^^ゞ
成虫も見つけました。抜け殻は体長17mmほど。成虫は24mmほどで、小さな蝉です。翅の色は、樹皮の色に擬態していて、かなり個体差があります。
ミンミンゼミの抜け殻は、ふたつしか見つけることはできませんでした。アブラゼミはまだ鳴いていなくて、両者の抜け殻は、大きさも形もよく似ていますが、数か所の違いで、ミンミンゼミの抜け殻と同定しました。
このふたつを並べると、一般に、蝉の抜け殻は光沢がありますが、ニイニイゼミは、泥まみれです。地中の湿った環境を好むことと、殻の表面の構造にもよるのだそうです。
当地へは、まだ、クマゼミは北上してきていません。あとは、ツクツクボウシが鳴き、生息しているのは4種類だと思います。蝉の命は儚いとしばしばいわれますが、土の中での幼虫の生活は、3年から13年(アブラゼミは6年かな?)ですから、長寿命の昆虫ですね。
俳句:
閑(しずか)さや 岩にしみ入(いる) 蝉の声 松尾芭蕉
この句の蝉は、ニイニイゼミだといわれています。たしかに、岩にしみ入るような鳴き声ではあります。
空蝉の いづれも力 抜かずゐる 阿部みどり女
今日の名言:
あなたが空しく生きた今日は、昨日死んでいった者が、あれほど生きたいと願った明日。 趙昌仁(チョ・チャンイン)(韓国の作家)