アブチロン

お隣のフェンスからはみ出ているアブチロン。冬以外、春・夏・秋、ずっと咲き続けています。これは、100数十種ほどあるアオイ科イチビ属(=アブチロン属)の中のひとつで、ブラジル原産の原種だそうです。和名は、ウキツリボク(浮釣木)で、流通名は、チロリアンランプ。いずれも、この花の特徴をよくとらえた名前ですね。蕾も、開花しても、かわいい花です。半ツル性で、よく茂っています。
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アブチロンと名札がついた植木の花を、遠い昔の会社勤務時代の先輩、K姉さんから供花にいただいたことがあります。
熱帯・亜熱帯にたくさんあるアブチロン属の中で、ショウジョウカ(猩猩花)系統を交配させた園芸品種でした。
茎は直立性で、ウキツリボクとは、花の形もまったく違っていました。同じ属名で、同じ名前で流通しているので、ややこしいですね。それは、こんな花でしたが、冬に枯らしてしまいました。
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俳句:
 
樹も草も しづかに梅雨(ばいう) はじまりぬ 日野草城
 
今日の名言:
 
二つよいこと、さてないものよ、月が漏るなら雨が漏る  日本の俗謡
世の中、よいことばかりはない、続かない、ということ。裏を返せば、二つわるいこと、さてないものよ。(笑)