ハマボウフウ(野菜)

グリーンセンターからの帰り道、JAさいたまの直売所で求めてきた川口名産のハマボウフウ(武州浜防風)です。
浜辺で自生している地域もある植物ですが、浜辺ではなく、地元の10数軒の農家の畑(ビニール・ハウス)で栽培されています。江戸時代から栽培の歴史があるそうです。近隣のスーパーには出回っていなくて、いつも立ち寄る直売所でしか買えません。
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というのは、ほとんど、東京・築地(いまでは、豊洲市場かな)や高級料亭へ出荷されていて、京浜市場の99%は川口産だそうです。なお、これは、宮内庁御用達の野菜のひとつでもあります。宮中晩さん会の日本料理では欠かせない素材だそうです。その多くは、刺身のつまとして利用されているとのこと。
セリ科の多年草で、濃い緑の葉と紅紫色の茎と、色合いもよく、香りも風味も爽やかで、清々しい、シャキシャキとした食感の野菜です。
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細い茎を包丁(針を使うともっと細く裂けます)で裂いて、冷水に入れると、茎の芯のほうが水を含み、このように、蛸足状(錨状かな)になります。
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これで、色といい味といい、和風の料理が引き立つのでしょう。このほか、みそ汁やスープの具、おひたし、あえもの、てんぷらなど、いろいろ楽しめます。3~5月が旬です。
 
俳句:
 
防風を 噛みて湯ほてり 酒ほてり 長谷川かな女
 
ボウフウや 七十五日 命延ぶ 功雪(しらこばと)
 
今日の名言:
 
私は特別な才能に恵まれているわけではない。狂わしいまでの好奇心があるだけだ。 アルベルト・アインシュタイン