上野の森へ その1

もう少しで、真夏日になる中、初めて、カーエアコンをクーラー・モードにして、上野の森(上野恩賜公園)まで、(足腰の痛みが癒えてきたところで)久しぶりに、出かけました。
特別展がふたつも開催されている東京国立博物館を訪ねました。本館で「美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」と、平成館で「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」のそれぞれで、日本美術の名品と、最澄らとともに唐へ渡り日本に真言密教を伝えた空海(弘法大師)にまつわる至宝の数々を拝観してきました。
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大噴水の手前の”竹の台広場(噴水広場)”では、「東京舞祭」が開かれていました。キッズの乗りに乗った踊りをしばし楽しみました。
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東京国立博物館の本館です。左手の巨樹は、この博物館のシンボル・ツリーのユリノキ。
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おりしも、花の盛りでした。英名は、チューリップ・ツリー。明治の初めに、渡来した30粒の種から育てられた木の1本です。先日、八重桜を鑑賞した新宿御苑にも巨樹がありましたが、あちらの植樹は、10年ほど遅いようです。でも、兄弟かな? いずれにしても、樹齢140年ほど。
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本館での特別展は、撮影禁止でしたが、宮内庁、文化庁、国立博物館所蔵の名品ばかりで、安土桃山時代の狩野永徳、江戸時代の狩野常信の唐獅子図屏風をはじめ、藤原定家筆の更級日記、小野道風、雪舟、光琳、北斎、俳人で絵師の蕪村などの絵や書など40作品を鑑賞してきました。
 
俳句:
 
新緑の 枝混り合ひ 許し合ふ 保坂リエ
足痛うて 踵(きびす)返せば 山笑ふ 功雪(しらこばと)
 
今日の名言:
 
人間というやつは、一生のうちに何かに夢中にならんとな。何でもいいから夢中になるのが、どうも、人間の生き方中で一番いいようだ。 井上 靖(小説家、詩人)