サツキの花咲くころ

サツキは、遅咲きのツツジが散るのと入れ替わるように、関東では、ちょうど今、5月下旬から6月上旬にかけて咲き続けます。
 
ツツジのように一斉に咲いて散るのではなく、ひと株でも1本でも、つぎつぎに咲いては散り、しばらく咲き続けます。
 
公園や街路の植え込みには、原種に近い「大盃」など一色の花が多いのですが、花弁の形・色・斑の花芸を追い求めて、江戸時代からの古典品種も含め、園芸品種は、2000種とも3000種ともいわれています。
 
花物盆栽としては、人気の樹種です。
昭和40年代(高度経済成長後期)には、みな、豊かになり、土いじりから園芸(いまは、ガーデニング)という言葉も定着し、ときを同じくして、一大サツキ・ブームがありました。
そのころ以来、数十品種を育ててきましたが、とても手間がかかる盆栽で、いまはもう、わずかに数本育てているだけです。
 
サツキの用土の定番は、鹿沼土(かぬまつち)ですが、3万年前の群馬・赤城山の最後の噴火による火山灰が風化した軽石だということです。
それが採取される栃木・鹿沼市は、日本一のサツキの産地でもあり、一昨年、ひさしぶりに「鹿沼さつき祭り」へ出かけました。今年は中止。
栃木県を中心に、関東の各地からの銘品が展示されていました。
 
品種: 「緋の司
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サツキ栽培の面白さのひとつは、花の芸でしょう。
これは、その名も「一目惚れ」(笑)
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わが家の今日の2品種。
薫風
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これは、鹿沼さつき祭りで求めてきたものです。ちょうど、孫がおなかの中にいたので・・・ 祝い星」 紅白、斑入りと咲き分けます。
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シルバー川柳:
 
お揃いの 茶碗にされる 俺と猫 詠み人不詳
私だけ 伴侶がいると 妻嘆く 同上
合コンだ 入歯みがいて 紅さして 同上